好きだけど…
「江理ちゃん!!なにしてんの!?
はやく、邪魔しなきゃ!」
愛先輩が焦って言っていた。
「で…でも!!」
「あの…武藤さんって…前の学校で、学年の男子全員……落としたって噂だよ!?」
「だ、男子全員!?」
「そうだよ!! 男子なんてバカだから、あんな可愛い子がきたら…すぐ惚れちゃうよ!江理ちゃんはやくしないと!!」
「は、はい…」
私は、純ちゃんたちのところにむかった。
純ちゃんが私に気づいた。
「お~…江理~どうした?」
純ちゃんは、相変わらずニコニコしていた。
武藤さんをちらっとみると…
嫌そうな顔をしていた。
「純ちゃん!
試合頑張ってね♪」
私は、とびっきりの笑顔で言った。
「おう、」
純ちゃんは、いつも通りに答えてくれた。
「純君!!
試合!!もうすぐじゃない?」
武藤先輩が私を無視して言った。