好きだけど…

次の日 私は、昨日のことでウキウキだった。



鼻歌なんて歌いながら学校まであるいていた。



♪~♪~♪~♪…



「今日は、ゴキゲンだな、江理。」


ばっとふりかえると…



「純ちゃん!!びっくりしたぁ~」


そこには、眠そうに私を見ていた。




「鼻歌なんて歌ってさ~…。いいことでもあった?」



ドキリッ


「ううん、純ちゃんって…7月にある夏祭りテニス部でいくやつ行くの?」


上目遣いで聞いたりしたほうがいいって、雑誌に書いてあったし…



「ああ、行くよ?高校の最後の思い出だしさ。え!?江理行かないの?」



「ううん、行くよ」



「そっか~…、江理はリンゴ飴大好きだったよな~」



「うん♪よく覚えてるね~」



「俺がはじめて江理にあげたプレゼントだしさ。」



「あ~…覚えてるよ? ウチもったいなくて…しばらく食べれなかったけど…変な色になってきて…
急いで全部食べたら…
お腹こわしたんだよね~…」



「アハハ!! そうそう! 江理もよく覚えてんじゃん!
あ!俺、"武藤"に用があるんだった!!

江理、ごめん!!先行くわ、じゃ~な」




"武藤"先輩…?




純ちゃんと校門で別れたら…



「おっそーいよ!純君!!」


武藤先輩が純ちゃんを待っていた。




< 114 / 168 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop