好きだけど…
次の日 私は、昨日のことでウキウキだった。
鼻歌なんて歌いながら学校まであるいていた。
♪~♪~♪~♪…
「今日は、ゴキゲンだな、江理。」
ばっとふりかえると…
「純ちゃん!!びっくりしたぁ~」
そこには、眠そうに私を見ていた。
「鼻歌なんて歌ってさ~…。いいことでもあった?」
ドキリッ
「ううん、純ちゃんって…7月にある夏祭りテニス部でいくやつ行くの?」
上目遣いで聞いたりしたほうがいいって、雑誌に書いてあったし…
「ああ、行くよ?高校の最後の思い出だしさ。え!?江理行かないの?」
「ううん、行くよ」
「そっか~…、江理はリンゴ飴大好きだったよな~」
「うん♪よく覚えてるね~」
「俺がはじめて江理にあげたプレゼントだしさ。」
「あ~…覚えてるよ? ウチもったいなくて…しばらく食べれなかったけど…変な色になってきて…
急いで全部食べたら…
お腹こわしたんだよね~…」
「アハハ!! そうそう! 江理もよく覚えてんじゃん!
あ!俺、"武藤"に用があるんだった!!
江理、ごめん!!先行くわ、じゃ~な」
"武藤"先輩…?
純ちゃんと校門で別れたら…
「おっそーいよ!純君!!」
武藤先輩が純ちゃんを待っていた。