好きだけど…
「ひっどい!格好ね!! これじゃ、空にいる横田が悲しむっつーの!!
だから、ここんところ天気悪いんじゃない?」
怒った様な口調で武藤先輩が言った。
「もう、どうだっていいんですよ。格好なんて…」
私が冷めた口調で言った。
「あっそ、あんたのことはどうでもいいけど。
横田の最後の願いを叶えにきた。」
「願い…?」
「そう…これ」
武藤先輩が手に持っていたものを私に渡した。
「手紙?」
「そう。あんたに言ってなかったけど…。
お祭りの日に、横田が用事があるって言ってたでしょ?
その手紙書くのが、その用事だったってこと!ちなみに、それを私も手伝わされたってわけ。
だから、一緒にいたのはそれに付き合ってただけで…
別に私と横田は、何にもないから。
…ホントは、あんたに言おうか迷ったけど…
気にしてると思ったから、言った。
感謝しなさいよ?
」
そうだったんだ…
なのに、私は勘違いして……
バッカみたい…