好きだけど…
私は、安心してボール拾いをしていた。


コロコロコロ…


あ、ボール来た…


「江理ぃー取って!」



純ちゃんだ!!

ラッキー♪♪

「はいっ」


「サンキュ、マネージャーの仕事頑張れよ?」



「言われなくても、やってます~」


「アハハ、じゃあな」

純ちゃんは、笑いながらコートに戻っていった…


そういえば、純ちゃんがテニスやってんの見るの久しぶりだなぁ…



やっぱり、かっこいいな


そんなことをおもいながら、あっという間に部活が終わった。


「ありがとうごさいましたー」


「解散!」

みんな、ガヤガヤさわぎながら帰っていった


「江理!!」

純ちゃんが、急に私をよんだ。



「どうしたの?」


「一緒に帰らない?」


「いいけど…」


「じゃあ、校門で待ってる」


「う、うん!」


私は、思いもよらない事で、一人で浮かれていた。


そして、純ちゃんと一緒に帰った。


「今日は、大丈夫だった?」


「最初は、緊張したけど、上原先輩が優しかったから大丈夫だったよ!」


「おう、良かった良かった。」


「テニスって疲れる?」


「けっこう足にくるよ、夏なんか真っ黒に焼けて痛いよ」


「そうなんだ…でも、純ちゃん楽しそうだから、楽なのかなって思った」


「スポーツの中で一番好きだからそう見えんのかな、やっぱ、好きなことすると楽しいよ。ま、疲れるけどな」


「へーそうなんだ」


純ちゃんと、テニスの話をして帰った…




でも、私は知らなかった。


テニス部にあんな秘密があることなんて…
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