好きだけど…
2日目の夜


私は、マネージャーの先輩たちと明日のことについて、話していた。




すると…



コンコンッ



ドアをたたく音がした。





「はーい…って横田? どうしたの?」


「ちょっと…江理呼んで」



「うん、わかった。 えりちゃ~ん!! 横田が来てだってさ。」



「あ…はいっ!」



「純ちゃん、どうしたの?」



「20時に旅館の裏に来てって、伝言。佐藤から…じゃ、オレはこれで…」

純ちゃんは、言い終わるとすぐに、部屋に戻ってしまった。



私は、わけがわからず…先輩たちに相談した。


「はぁ~!?なにそれ!? 江理ちゃんの気も知らないで!」
愛先輩が、プリプリしながら言った。



「…それって、佐藤が横田に伝言を頼んだんじゃない?」わかったような言い方で、渚先輩が言った。




「え?」
なんのことかも分からなく、頭の中が"?"でいっぱいになった。



「テニス部の合宿所の裏で、告白すると…恋が実るっていうジンクスがあるからかもね。

竹下告白されるんじゃない?」




「えー!? でも、江理ちゃんは横田が好きなんだよぉ?

ここは、断らなきゃ!!」




「いや、でも…告白されるかどうかも、わからないので…」



「い~や、絶対告白される!!」



「江理ちゃん!!
告白されそうになったら…ぜーっったい!断ってね!」
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