One side love
男の子があたし達の前まで来たのを確認すると、じーじは彼をみんなに紹介した。
「久保 純一くんじゃ。
みんな、仲良くするんじゃぞ?」
じーじの言葉にみんな元気良く返事をした。
――その後すぐに練習が始まって、あたしもまだ空手を初めて5日の初心者だったから、久保くんと一緒に練習をすることになった。
そして次の日も、その次の日もあたしたちは2人で同じ練習メニューをこなしていった。