Hearty Affection


隼人は必死に謝ってた。

あたしは何をそんなに怒っていたんだろう。

怒りの理由さえも分からなくなった。


「あたし、付き合うのも、キスするのも、全部隼人が初めてなんだよ……
もう隼人にしか全てをあげたくない」


あたしがそう言うと、隼人は更にきつく抱きしめてくれた。

やっぱり隼人に抱きしめられるのが好き。

隼人の腕の中が、1番落ち着く。


「俺も、奈江にしか全てをあげねーから。約束する」


隼人はこの時、確かにそう言ってくれた。

あの言葉は嘘だったの?

信じてたあたしがバカだった?

ねぇ、隼人………




< 31 / 63 >

この作品をシェア

pagetop