Hearty Affection


夏休み。

あたしはいつものように隼人の家にいた。


隼人は家庭の事情で一人暮らしをしている。

だからあたしはよく隼人の家に入り浸っていた。


ある日、

途中すごく眠たくなって隼人のベッドを借りて眠っていた。


目が覚めて、隼人のところに行こうとして、
部屋のドアを開けた時だった。


あたしの目に映ったのは、知らない女の人と肌を重ねる隼人の姿。

あたしは何も考えられなくなって、

手に持っていた携帯電話を床に向かって落としてしまった。


その音に気付き、隼人があたしの方に視線を向けた。

数秒間、あたしたちの間に沈黙が流れる。




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