Hearty Affection
第六章
その日の夜だった。
昭弘の変な噂を聞いたのは。
昭弘は彼女がありながら、何人の女を落とせるか試していたのだという。
隼人という存在がなければ、あたしは昭弘の告白を受け入れていたかもしれない。
やっぱりいつも助けてくれるのは隼人の存在なんだね。
「ねぇ。昨日一緒に帰ってた人誰?」
休み時間。
あたしにそう聞いてきたのは隼人………
ではなく桂ちゃん。
華も入れて3人で話している時に突然聞かれた。
斜め前の席には隼人が座ってる。
あたしは隼人を気にしながら答えた。
「中学の時の友達だよ。話があるからって言われて一緒に帰ったの」