ラブソングをもう一度
「コルクボードを捨てるよ。あれはもう、終わったことなんだ、本当に」
「そう」
まるで、俺のことになど興味はない、といわんばかりのその態度に戸惑う。
甘えてみたり、突き放してみたり。
17歳のレイという少女は、とんどもなく小悪魔だ。
そして俺は、5つも年下の小悪魔の罠に、まんまとひっかかった。
こんな俺を、君は笑っていたのだろうか。
笑うがいいさ。
俺は、レイという罠にはまったことを、本当に一度だって後悔したことはないんだ。
不自然な出会い方だったけど、それさえ何かしら、意味がある気がしたんだ。