ラブソングをもう一度
再び歩美から連絡が来たのは、今年に入ってすぐだった。
「そっちに遊びに行く」
それだけ言って、俺の所にやって来た。
レストランに入って、食事をする。
駅ビルを歩き、カフェに入って、お茶なんかをする。
カフェから出た頃には、すっかり辺りは暗くなり、駅前の大通りはライトアップされていた。
のんびりと、その大通りを歩く。
俺達は、びっくりするくらい、どこにでもいるカップルのようだった。