ラブソングをもう一度
あたし達は、できるだけ、くっついて眠った。
まるで、互いの寂しさを埋めるように。
黒いシーツが張られたシングルベッドの中で、あなたはよく、暑いと言いながらも、あたしを抱き締めた。
そうすると、あたしの低い体温が、じんわりとあったくなっていくのを感じる。
あなたは、度々、幸せがどういうものか、自信がないと言った。
だけどそれは紛れもなく、あたしにとって幸せな瞬間だった。
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