ラブソングをもう一度



帰り道、あたし達はほとんど何も喋らなかった。

海はいつもの優しい笑顔も、ましてや優しい言葉なんてかけてはくれなかった。

なんだか、すごく悲しい気分で、あたし達はアパートに帰ってきた。



パタン、とドアが閉まる。

二人しかいない部屋での沈黙は、ひどく寂しく、悲しいものに思えた。



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