ラブソングをもう一度
俺たちはそのまま、もつれるようにベッドに倒れ込んだ。
俺は、ずいぶん激しく、レイを抱いた。
レイは、何も言わなかった。
ただ時折、俺の大好きな幼さの残る、無邪気な笑顔を浮かべた。
そして俺は、驚くほど体温の低いレイに触れることで、確かに幸せを感じることができるようになっていた。
どうやら、レイの前では上手く冷静になれないらしい。
こんな俺を見るのは、自分自身、初めてだから、正直、戸惑っている。
堕ちた、という表現が正しいかもしれない。