君に嘘を捧げよう
…そーいえば俺が家に女の子入れんの初めて…(母さんと姉貴は女の子ではない
てゆーか、きのうから初めての連続。
なんかすっげー充実した夏休みなんだけど。こんなことって今まであったか?
「まだ始まったばっかなんだけどな」
「?」
「いやなんでもなっしんぐ。…あ、ちょっとリビングで待ってて」
「うん」
やば、部屋きたな。
軽く片付けて、アヤネを呼んだ。
「…タクト、部屋汚くなったね?」
「え!?」
一応いつもより片付いてるほうなんだけど。
「…まあー最近忙しかったし片付けるヒマなかったんだよねー」
笑ってごまかし。
「なんか、部屋の趣味も変わって…」
「失踪中にいろいろな物に出会ったってことさー。いやー世界は広かった」
かなりいい加減。
でもアヤネはそんなことも、
「…タクト前より面白くなったよね」
笑って優しく受け止めてくれる。