君に嘘を捧げよう
「じゃあ、遊園地とか、あと映画とか見に行きたいな」
「うんうん」
「それで、いろんなとこ買い物したい!」
「いいねー、それでいつ行く?」
「明日にでも行きたいな!」
「それは急すぎだよ…」
「んじゃあさって!」
「それならなんとか」
「やったー!わたし今見たい映画あったんだー」
はしゃぐアヤネ。これでデートは…俺とは2回目。
そういえば、『タクト』とは何回行ったんだろう…?
そんなとき。
「あ、インターホン鳴ってるね。ちょっと出てくる」
「俺も行くよ」
誰か来たみたいで、アヤネと俺は階段を下りていった。