ヒトミ。。~あなたの瞳に恋に落ちて~
すごくカッコ良かった。すごく、カッ
コ良かったけど、あなたの周りだけが
冷たい空気に包まれていた。
今どきの子なら、COOL というかも
しれない。けれど、わたしには冷たい
空気にしか見えなかった。
顔の形が整っていて、その顔には細い
フレームのメガネがかけられていた。
そして、あなたの瞳は手に持っていた
本に向けられていて…。
あんなに一瞬の出来事だったのに、こ
んなにもはっきりと覚えている。