さくら、ひらひら。




『大丈夫だよ。ありがとう。ねぇねぇ、今日もあえる?』



そんなメールを送ってしまったのは、

寝不足のせいだと思いたい。






間もなく、聖治が家に来た。

「弥生?大丈夫か?」


「大丈夫…だよ」


「…顔色悪いけど…」


「大丈夫だって。ね、来てくれて…ありがと」


「別に、いいけど」

なんだよいきなり、と聖治が笑う。






「ねぇ、優依と付き合ってたって…本当?」





その瞬間、聖治の笑顔が消えた。

硬い表情であたしを見つめた。





「そんなこと…どっから…!」




< 115 / 213 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop