さくら、ひらひら。
「卒業式の日…だよ。クラスの子に聞いた」
「ッ…あいつら…」
「ねぇ、どうして言ってくれなかったの?!
あたしたち、ずっと一緒だったじゃん!
なんで…なんでもっと早くっ…!」
「早くいったところで、どうなるんだよ?
気まずくなるだけだろ?
お前の…お前の大といる時間が増えるだろ?
そんなの、許せない」
「そんなの…っ、自分勝手だよっ…!
優依と付き合って、あたしもキープしてたの?!」
そう叫んだところで、ふと我に返った。
聖治の歪んだ表情に気が付いた。