さくら、ひらひら。
あたしの暗い表情に気付いてか、
「…聖治も何かしゃべってよ?」
優依がしびれを切らしたように
責めるような口調で聖治に話しかける。
「うるさい。別にいいだろ?」
「お前っ…その言い方は…!」
初めて大が聖治に話しかけた。
聖治が大を軽く睨む。
どうしようもなく、険悪な空気。
「あ…の、みんな。」
みんなぐるっとあたしを見る。
「今日は…解散しよ?
なんだか、今日はみんな…機嫌悪いみたいだし…さ?
また、集まろうよ」
また…なんて言っておきながら、
もう集まれないこと、
あたしは知ってた。