さくら、ひらひら。





ふと、家に向かっていた足を戻して

河原の方へ向かう。






桜は、もう満開を通り越して散りかけていた。



あたしは


この光景をみんなで見たかった。




〝弥生、すごいね!〟


〝弁当くおーぜ!〟


〝おいおい、落ち着け、大〟




その時、強い風が吹いた――――。







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