さくら、ひらひら。



返ってくるのは、お母さんへの憤りの言葉かな?

それとも、あの人の味方をする言葉かな?

それとも、あたしに同情する言葉かな?


沙耶は、どれとも違う言葉をあたしに浴びせた。




「え-…と、ごめんね、私そういう話ダメなんだ。

なんて返事していいかわからなくて、さ?

だから、ゴメン、ほかの人に話してくれる?」




そういうと、沙耶はふわりと教室へ戻って行った。


あたしを一人残して。






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