さくら、ひらひら。





その瞬間、「わ!!」「きゃ!!」と二人分の叫び声が聞こえた。


「……?」


階段の下を覗いてみるとあわててリビングに戻る

お母さんと信行さんの姿。



あたしはクスッと笑った。



きっと…15歳っていう年齢は


一番親から離れたいって思う年頃で。


それでも、親は絶対に離してくれない。



そういう年頃じゃないんだろうか。




あたしは、そう思う。







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