さくら、ひらひら。
第16章 散っていく花。
次は、優依と話したいな。
そう思って、とりあえずその日は
信行さんと一緒に歌番組で盛り上がって
久しぶりにぐっすり眠った。
次の日。
登校中大に会った。
「あ…!おはよ!」
「……あ、おはよ」
ものすごく気まずくて、
変な沈黙ができた。
3人で会えば大丈夫かなと思い、
「あの、今日優依に…」
と話しかけると、言い終わらないうちに
「優依は、たぶん…弥生には…会わないと思う」
大はそうキッパリとあたしに言い切ると、
大はさっさとどこかへ行ってしまった。