さくら、ひらひら。






放課後。

沙耶とバイバイして、

そのあと優依に電話をかけた。



「もしもし?」


「…弥生?」



あんた、誰よ?


そういいだしそうな声で

『弥生?』ときいた優依は

少し怖かった。





「ねぇ、今日の放課後会わない?

久しぶりにいろいろ話したいんだ」


「…はぁ。ごめん、弥生。

うちさ、忙しいの。じゃ、バイバイ」



ピッと一方的に電話を切られた。





大の言葉を思い出した。



言いようのない寂しさを感じた。





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