さくら、ひらひら。
「…」
誰も何も言わない。
優依のすすり泣きだけが響いている。
そんな時間が続いた。
「っ…く…っひっ…」
『弥生はいつも…!』
そんな優依の言葉。
あたしは、優依に
何をしたんだろう。
「…あたし、優依に何かした…?
ゴメン…わかんない…」
「あんた…うちの大事な人…を
2回も奪っておいて…そんなの…っ!」
優依の〝あんた〟という言葉が悲しかった。
「大事な人…?」
男子二人は黙り込んでいる。