さくら、ひらひら。
「優羽は……覚えてる?うちの…妹だよ。
優羽はさ、あんたと仲良かったの。小さいころ。
いつもいつもどこかいくから
『いつもどこ行ってるの?』
って聞いたんだ。
そしたら、優羽…笑顔で『弥生お姉ちゃんのところ!』って答えた。」
あぁ
あの子だったんだ。
優羽ちゃん…。
名前を聞いたらなんとなく思い出した。
温泉旅行の時の夢で泣いていた、小さい子。
「…優羽…ちゃん…!!」
「あんた…優羽に勉強とか教えてたでしょ?
そのせいもあって優羽は頭がよくて。
もともと運動神経もよくて…さ。
しかも、可愛いし。
完璧な…妹だったんだよ…」