さくら、ひらひら。




「…じゃ、うちと大はあの辺にいるから!

あんたら二人で話してれば?」


優依がそう言って嫌がる

大をむりやり

離れた場所へと連れて行った。





あたしたち、二人ぼっち。



「…弥生…会いたかった」





そういって、ふわりと微笑んだ聖治。


やっぱり、笑顔は





あのころのまま。







それを見た瞬間、



とまっていたあたしたちの時間が


動き始めた気がした……。






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