さくら、ひらひら。




「…あたしも、会いたかったよ。


後悔、してたの。あんな…別れ方」





そういってあたしも

聖治の笑顔を精一杯まねて

微笑む。





「…弥生」



気が付いたときには

あたしの視界は聖治の

黒っぽいブレザーでいっぱいだった。





「ホントは…ずっとこうしたかった…」




状況がよくつかめていないあたしは、

ただただ、聖治に

抱きしめられていた。





< 200 / 213 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop