さくら、ひらひら。
「ただいま!……お父さん」
少し、声が小さかったかな?
でもその心配はないみたい。
お父さん、すごく笑ってたから。
「もう、こんな時間までなにやってたの?」
「みんなと、お花見!」
「みんな?…あぁ、聖治くんたち?」
「うん!久しぶりに、あってきた」
「じゃあ帰りは聖治くんと
一緒だったのね。よかった」
「聖治…って誰だ!弥生っ?」
「……彼氏!」
これにはお母さんの方が驚いていた。
「えぇぇ!!?いつから!?」
「…さっきだよ!」
「あらぁ…やるわね!じゃ、もうお風呂入っちゃいなさい。
そのあとでゆっくり話聞くから」
「それは、ちょっと勘弁して…」