さくら、ひらひら。
第4章 温泉旅行2
しっかり晩御飯も食べたあたしたち。
「おいしかったねっ!」
「あぁ。」
ご飯は山吹の間で男子と一緒に食べた。
「楽しかったなあ…。この1年。」
あたしがボソッと口にすると、みんな少し驚いた顔であたしを見ていた。
「弥生、『~た』って過去形だぞ?」
聖治がふわりと笑う。
「知ってるよ、そんなこと。」
「まだ俺らが終わるわけないだろ?」
大がニヒッとあたしに笑った。
「……そっか」
「もー、なんか辛気臭い~!のものも!ジュースだけど」
優依がニコニコ楽しそうに笑う。