さくら、ひらひら。




あたしは呆然としてしまった。



優依の冷たい声。


冷たい目。





全てが怖かった。





どうして?


あたし何かしたのかな?







「弥生…気にするな?」


「う…ん」


「優依だってさいつも底抜けに明るいわけじゃないって。」


「そだよね…?イライラするときだってあるよね。」


思春期、というこの時期。

たまにはイライラが爆発することだってある。


どうして今このタイミングで来たのかなんて

考えたくはないけれど。








< 35 / 213 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop