さくら、ひらひら。




「弥生、髪なんかついてる」


「えっ?ど…っ」


どこ?と聞こうとした瞬間聖治の大きな手が
あたしの髪をスッと撫でていて、
あたしは口をポカンと開けてしまった。


「取れた」


「ありがと」


…と気まずくなって目をそらす。


「あららぁ~?」


「ラブラブぅ?」


「ち、違うしっ」


「お前らな…。」


優依と大がにやにやとこっちを見ていた。


「もっ…もぉ!その目やめてよっ」




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