さくら、ひらひら。



「じゃじゃーんっ!近くの温泉旅館にプチ旅行~っ!」




大がキラキラ、顔を輝かせている。




「いいけど。」


「えーっ、温泉旅館にかわいい女の子を二人も連れ込んで何するつもり!?」


優依が怒ったように叫ぶ。



「いや、大丈夫。優依も弥生も色気ないし?」


聖治がさらりと言ってのける。



「え、あたしも?ひどくね?」

「むっかつく!ね、弥生!いいもん、じゃぁ行く!」


「行くんかいっ!」


大がすかさず突っ込む。





そんなわけで思い出づくりは温泉旅館に決まった。







< 5 / 213 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop