さくら、ひらひら。
「じゃじゃーんっ!近くの温泉旅館にプチ旅行~っ!」
大がキラキラ、顔を輝かせている。
「いいけど。」
「えーっ、温泉旅館にかわいい女の子を二人も連れ込んで何するつもり!?」
優依が怒ったように叫ぶ。
「いや、大丈夫。優依も弥生も色気ないし?」
聖治がさらりと言ってのける。
「え、あたしも?ひどくね?」
「むっかつく!ね、弥生!いいもん、じゃぁ行く!」
「行くんかいっ!」
大がすかさず突っ込む。
そんなわけで思い出づくりは温泉旅館に決まった。