さくら、ひらひら。




「…2回もいうか!」


そういう聖治の顔は真っ赤。


「えー?残念~」


なんであたし、こんなに普通に喋れてるんだろう?


「…聖治っ」


泣きそうな優依の声。


「優依…?」

包み込むような聖治の声。




ぼんやりと、二人を見ると、

泣きそうな優依と、

今、あたしに可愛いと照れながら言った聖治とはまるで別人のように、

優依にどうした?と声をかける聖治がいた。




二人の間に、あたしは入れない。

そう思った。


恋して1日目で失恋?



そんなのバカみたいじゃん。





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