さくら、ひらひら。



「弥生っ!ほら、あーん♪」


優依がまた違うお菓子をあたしに食べさせる。


生チョコ。


「おいしい!あれ、これも桜味?」


「うん!」


「やってきた季節に逆らわないのが俺のモットーだ!!はははは!!」


「それ誰~!」


「って、えー!?」


いきなり大声を上げたあたしに3人がピタリと動きを止める。



「何々?びっくりするでしょ!」


「ごめん、もう8時だよ?」


「…えーっ!」


「優依、うるさい」


「ごめん、ってか8時?帰ろう!」


「今日も楽しかったね?」


「よし、かいさーん!んじゃ明日卒業式で会おうな!」




お邪魔しましたーっと玄関から家の奥の方に叫んで大の家を出た。







< 60 / 213 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop