さくら、ひらひら。
「弥生っ!ほら、あーん♪」
優依がまた違うお菓子をあたしに食べさせる。
生チョコ。
「おいしい!あれ、これも桜味?」
「うん!」
「やってきた季節に逆らわないのが俺のモットーだ!!はははは!!」
「それ誰~!」
「って、えー!?」
いきなり大声を上げたあたしに3人がピタリと動きを止める。
「何々?びっくりするでしょ!」
「ごめん、もう8時だよ?」
「…えーっ!」
「優依、うるさい」
「ごめん、ってか8時?帰ろう!」
「今日も楽しかったね?」
「よし、かいさーん!んじゃ明日卒業式で会おうな!」
お邪魔しましたーっと玄関から家の奥の方に叫んで大の家を出た。