ド ロ ボ ウ ネ コ (改)
第三章

結婚相手

それから月日は流れ、あたしは高校三年生になった。


「でね!ちーちゃん!」

「分かったから仕事して」


相変わらず結平とはこんな関係。

何も変わっていない。

むしろ前より話さなくなったのかもしれない。

自分の気持ちに気が付き、急に恥ずかしくなったからだ。


「…結平」


すねている結平に呼びかけた。


「…今度またウサギ型のリンゴ作ってきてあげる」

「本当!?やったー!」


嬉しそうに笑う結平を見て、幸せな気持ちになる。

変わらない中でも、少しずつ…

どこか変わっているようだった。
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