ド ロ ボ ウ ネ コ (改)
「…ちーちゃん!」


次の日、結平とバイトは一緒ではなかった。

でも店から出ると、あたしを待っていた結平に出くわした。

無視をして結平の前を通り過ぎようとする。


「待って!ちーちゃん!」


腕を掴まれる。

あたしは顔を伏せてその場に止まった。


「お願いだからオレの話を聞いて!」

「……」

「ちーちゃんのお母さんとはオレがまだホストのときに出会ったんだ。それからいろいろ支えてもらって…」

「…結平もバカだよね」


伏せていた顔を結平に向けた。
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