ド ロ ボ ウ ネ コ (改)

妊娠

あれから愛美と一度も話していない。

当たり前だ。

あんなことがあったのだから…


「あ…黒沢さんだ…」


それからみんなの態度も変わった。

たぶん愛美があたしのことを話したのだろう。

まるで汚いものでも見るかのように、避けられる。


「……」


何も言わず、無表情でみんなの視線の中を通り過ぎた。

別に辛くない。

あたしは元々一人だ。

普通の生活に戻っただけ。

…だから寂しくもない。
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