ド ロ ボ ウ ネ コ (改)
話し声が聞こえなくなってから、ゆっくりとドアを開けた。

そして鏡の前に立つ。

鏡に自分の顔が映る。


「まさか…」


あたしは水を出して、顔を洗った。


「そんなわけない…だっていつもちゃんと避妊して…」


ハッとした。

一回だけあまり覚えていない夜がある。

結平がお母さんの結婚相手として紹介された次の日…

あたしは知らない男と寝た。

あの夜のことが思い出せない。

もしかしたら避妊してなかったかもしれない…

だとしたらあたし…


「妊娠…してる?」
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