ド ロ ボ ウ ネ コ (改)
結平に温かい飲み物を出された。

それを少しずつ飲む。

目の前に結平が座る。

そして今までのように笑って、たわいもない話をし始めた。


「…何も聞かないの?」


勇気を出して聞いてみた。

あの重い空気に戻る。


「…聞かないよ」


そう結平が静かに言った。

結平の優しさが伝わってくる。

どんどん苦しくなる。

優しくされる度に、好きになる…


「……」


苦しい…

こんなに苦しいなら…

…嫌われる方がましだ。
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