ド ロ ボ ウ ネ コ (改)
「貯めたバイト代でなんとかする」

「それだけじゃ絶対足らないよ!」

「またバイトするし」

「そんな…!」

「私が払う」


お母さんが口を開いた。


「それでいい?結平」

「でも…」

「チカちゃんも…いいよね?」


お母さん…

あなたは最低な母親だ。

あたしを勝手に生んで、間違った生き方を教え、今度は引き止めようともしてくれない…

むしろこの家から追い出そうとしている…

あたしは黙ってうなずいた。

うなずくことしかできなかった。
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