ド ロ ボ ウ ネ コ (改)
「ちょっと!なに勝手に…!」

「ちーちゃん!お皿出してくれる?」


カレーの匂いが鼻をくすぐる。

お腹も鳴る。


「……」


あたしは仕方なく、段ボールから食器を出した。


「いただきまーす!」


お父さんと向かい合わせに座って食べ始める。

二人で食べるそのカレーは、今まで食べた中で一番おいしく感じた。

お腹がすいていたからだと、お父さんのくだらない話を聞きながら、自分に言い聞かせた。
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