ド ロ ボ ウ ネ コ (改)
「なに強がってんの」


本心を見透かしたように、静かな声で言った。


「愛美ちゃんはちーちゃんの友達でしょ?」

「……」

「…仲直りしなきゃ」


愛美はあたしの唯一の友達だった。

なんでも話せて、自然に笑えて…

大切な存在だって分かってる。

でも…

あんなことをしてしまったんだ…

…絶対に許してくれない。


「仲直りしたら、また三人で話そうね」


仲直りしたくても、できないんだよ…

そう思いながら、優しく笑うお父さんを見つめた。
< 153 / 235 >

この作品をシェア

pagetop