ド ロ ボ ウ ネ コ (改)
「…それで結平さんとはどうなってるの?」


少し落ち着いて、遠慮がちに聞いてきた。

あたしはその質問に淡々と答える。

涙はもう出ない。


「ちゃんと家族として付き合ってるよ」

「それってどういう…」


ピンポーン…


チャイムが鳴った。

あたしは愛美に笑って、玄関へ向かった。


「ちーちゃん、来たよ!」

「うん、上がって」

「あれ?誰か来てるの?」


そう言いながら中に進む。

愛美の顔を見て驚いたようだった。
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