ド ロ ボ ウ ネ コ (改)
「……」


どれくらい時間が経っただろう。

しばらくしてまた目を覚ます。

辺りはまだ暗い。


「ちーちゃん…気分はどう?」


横を向くとお父さんが座っていた。

ずっと看病してくれていたのだろうか。

少し眠むそうだ。


「…さっきよりしんどくない」


そう言うと、お父さんはニッコリと笑って立ち上がった。

もう帰るんだと思った。


「…おかゆ食べる?」


その言葉に少し驚く。

まだいてくれる…

あたしは何も言わずに、小さくうなずいた。
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