ド ロ ボ ウ ネ コ (改)
「ちーちゃん」


不意に呼ばれる。

あたしをこう呼ぶ人は一人しかいない…


「結平…!」


アパートの前に結平がいた。

寒い中、あたしを待っていたようだ。

久しぶりに結平に会う。


「久しぶりだね」

「…うん」


会話が途切れる。

何を話せばいいのか分からない。

結平も困っている。


「あのさ…」


これはあたしがまいたタネだ。

あたしがなんとかしないといけない。
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