ド ロ ボ ウ ネ コ (改)
ぎゅっ……


後ろから誰かに抱き締められる。

大好きな人の香りがした。


「…え?結平…?」


後ろを向くと結平がいた。

結平は何も言わず、強くあたしを抱き締める。

段差で結平はあたしより低くなり、まるで子供のようだった。

あたしは結平の冷たくなった手に、そっと自分の手を重ねた。
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