ド ロ ボ ウ ネ コ (改)
あたし達はそのまま部屋に入った。

結平はあたたかいコーヒーを入れてくれた。


「…はい」

「ありがと…」


無言でコーヒーを飲む。

結平がどうしてあんなことをしたのかが分からなくて、あたしは結平が口を開くのを待つことにした。


「ちーちゃん…」


しばらくして結平が言った。


「…俺は嬉しかったよ」

「え…?」

「ちーちゃんに告白されて」

「それってどういう…」


ピロロロ…


結平のケータイが鳴った。

画面を見て、結平の顔が少しゆがむ。
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