ド ロ ボ ウ ネ コ (改)
第六章

ドロボウネコ

あれから半年が過ぎた。

あたしは街を出て、大学に通っている。


「…やっと着いた」


今日は久しぶりにこの街に帰って来た。

結平と会うのもいつぶりだろう。

駅で結平を待っていると、一匹のネコが走ってきた。

真っ黒なネコ。

口には魚をくわえている。


「ドロボウネコ!!」


遠くから大きな声が聞こえた。

その言葉に体が少し反応する。
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